ユーザーエクスペリエンスに影響が生じるパラメータはたくさんありますが、ほとんどのPRTGユーザーには、PRTGコアサーバーのハードウェアのサイズを以下のように設定することをお勧めしています。
PRTGコアサーバーのインストールは、以下のように実行することをお勧めします。
- x64サーバーハードウェア上で直接実行するか、または適切に構成された仮想環境で実行する(詳細については、「仮想環境でPRTGを実行する」をご覧ください)
- Windows Server 2019、Windows Server 2016、またはWindows Server 2012 R2上で実行する
注:
.NET Framework 4.7.2以降をコアサーバーシステムにインストールしてください。PRTGコアサーバーを新規インストールする場合は、.NET Framework 4.8 をお勧めします。
PRTGコアサーバーのインストールあたりのセンサー数 | CPUコア数 | RAM | ディスク容量 | 同時にアクティブな管理者セッション数 | 推奨されるライセンス | ||||
最大 500 | 4 | 4 GB | 100 GB | 30未満 | 30未満 | | | PRTG 500 | |
最大 1,000 | 6 | 6 GB | 500 GB | 30未満 | 30未満 | | | PRTG 1000 | |
最大 2,500 | 8 | 8 GB | 750 GB | 20未満 | 30未満 | | | PRTG 2500 | |
最大 5,000 | 8 | 12 GB | 1,000 GB | 20未満 | 60未満 | | | PRTG 5000 | |
最大 10,000 | 10~12** | 16 GB | 1,500 GB | 15未満 | 80未満 | | | PRTG XL1 | |
10,000超 | 拡張の詳細については、PRTGコアサーバーの追加インストールを設定するか、 | PRTG Enterprise Monitor | |
* 詳細については、下記の「仮想環境でPRTGを実行する」 をご覧ください。
** CPUコア数が10を超える場合は、WindowsレジストリでCPU
分割設定を適用する必要がある場合があります。
=可能
=可能
=推奨されません
=公式にはサポートされていません。プリセールスチームまでお問い合わせください。
注:
多くのPRTGユーザーは、デバイスあたり平均10個のセンサーを使用しています。ほとんどの場合、1,000個のセンサーのライセンスがあれば、約100台のデバイスを監視できます。
推奨事項のいずれかを超える場合は、Paesslerプリセールスチームまでお問い合わせください。
リモートプローブは、以下のように実行することをお勧めします。
- 互換性のある x86 ハードウェア上で直接実行するか、適切に構成された仮想環境上で実行する
(詳細については、「仮想環境でPRTGを実行する」をご覧ください) - Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、またはWindows 10上で実行する
注:
.NET Framework 4.7.2以降をプローブシステムにインストールしてください。新規インストールの場合は、.NET Framework 4.8 をお勧めします。
リモートプローブごとのセンサー数 | CPUコア数 | RAM | ディスク容量* |
最大200 | 2 | 2 GB | 40 GB |
200~2,000 | 4 | 4 GB | 40 GB |
2,000~5,000 | 6 | 6 GB | 40 GB |
5,000超 | 拡張の詳細については、追加のリモートプローブを設定するか、 |
* リモートプローブシステムには、特別なディスク要件はありません(1GB未満)。通常は40 GB以上をお勧めします。
PRTGはオールインワンの監視ソリューションです。多くの異なるコンポーネントで構成されており、PRTGコアサーバーが動作するシステムのパフォーマンスと安定性に依存します。仮想環境が加わることで、さらに複雑になります。物理サーバーと同レベルのパフォーマンスを達成するためには、PRTGコアサーバーをセットアップする際に、このことを考慮する必要があります。
500~5,000個のセンサーを搭載したPRTGコアサーバーのインストールの多くは、仮想インフラに関する特定の最適化は必要ありません。
5,000個を超えるセンサーを使用してPRTGの大規模なインストールを行う場合は、
ベストプラクティスガイド「仮想環境でPRTGの大規模インストールを行う」の手順にしたがってください。
特に仮想システムでは、システムごとに固有のWindowsセキュリティ識別子を設定するようにしてください。
特殊なユースケースの最小要件
限られたユースケースでPRTGを実行する場合、例えば、スキャン間隔が長いPingセンサーとSNMP v1またはv2cセンサーのみを使用する場合は、システム要件が低くてもインストールは正常に動作します。以下の最小要件で、問題なくPRTGをインストールいただいた実績がございます。
注:特定のセンサータイプや短いスキャン間隔を設定した場合、パフォーマンスの問題が発生する場合があるためご注意ください。不明な場合は、以前に指定した推奨設定をご使用ください。
注:以前に指定したハードウェアアーキテクチャ、オペレーティングシステム、およびソフトウェア要件に関する推奨事項は、ここでも適用されます。
PRTGコアサーバーインストールの最小要件(リソースの少ない特殊なユースケースのみ)
PRTGコアサーバーのインストールあたりのセンサー数 | CPUコア数 | RAM | ディスク容量 | 同時にアクティブな管理者セッション数 | 推奨されるライセンス | ||||
最大 500 | 2 | 2 GB | 60 GB | 10未満 | 30未満 | | | PRTG 500 | |
最大 1,000 | 4 | 4 GB | 250 GB | 10未満 | 30未満 | | | PRTG 1000 | |
最大 2,500 | 6 | 6 GB | 500 GB | 10未満 | 30未満 | | | PRTG 2500 | |
最大 5,000 | 6 | 8 GB | 750 GB | 10未満 | 30未満 | | | PRTG 5000 | |
最大 10,000 | 8 | 12 GB | 1 TB | 10未満 | 30未満 | | | PRTG XL1 | |
10,000超 | 拡張の詳細については、PRTGコアサーバーの追加インストールを設定するか、 | PRTG Enterprise Monitor | |
* 詳細については、以下の「仮想環境でPRTGを実行する」 をご覧ください。
=可能
=可能
=推奨されません
=公式にはサポートされていません。プリセールスチームまでお問い合わせください。
リモートプローブの最低要件(リソースの少ない特殊なユースケースのみ)
リモートプローブごとのセンサー数 | CPUコア数 | RAM | ディスク容量* |
最大200 | 1 | 2 GB | 40 GB |
200~2,000 | 2 | 2 GB | 40 GB |
2,000~5,000 | 4 | 4 GB | 40 GB |
5,000超 | 拡張の詳細については、追加のリモートプローブを設定するか、 |
* リモートプローブシステムには、特別なディスク要件はありません(1GB未満)。通常は40 GB以上をお勧めします。
パフォーマンスについての注意事項
パフォーマンスに影響が生じる可能性があるため、以下の点にご注意ください。
- これまでの実績から、一般的なPRTGインストールでは、センサー数が5,000未満、リモートプローブ数が30未満、およびユーザーアカウント数が30未満の場合、パフォーマンスの問題が生じることはほぼありません。
- クラスターでは、クラスターノードごとに監視負荷が2倍になります。つまり、パフォーマンスはクラスターノードを追加するたびに半分になります。したがって、それぞれがクラスターノードとして動作する2台のPRTGコアサーバーで構成されるシングルフェールオーバークラスターのセットアップでは、上記の推奨数を半分にしてください。
- 5,000個を超えるセンサーがある場合は、スキャン間隔は1分ではなく、5分以上に設定してください。
- 一部のセンサータイプは、他のタイプよりもはるかに多くの負荷がかかります。例えば、xFlow(NetFlow、jFlow、sFlow、IPFIX)センサー、VMware センサー、Sensor Factory センサー、WMI センサー、Syslog/トラップレシーバーセンサーなどの複雑なセンサーよりも、PingセンサーとSNMPセンサーを使用した方が、負荷は大幅に軽減されます。
- 50チャネル未満のセンサーを使用するようにしてください。それ以上のセンサーは公式にはサポートされておらず、システムパフォーマンスに大きな影響が生じる可能性があります。
- 各PRTGコアサーバーのアクティブユーザーアカウント数は、30未満に抑えることをお勧めします。なお、ユーザーがPRTGウェブインターフェースを同時に使用しない場合は、ユーザー数を増やすことができます(公開ダッシュボードやマップを含む)。
- 次の機能の使用をなるべく抑えるようにしてください。「ダッシュボード(またはマップ)を頻繁にすばやく更新する」、「巨大なセンサーレポートを頻繁に生成する」、「パケットスニッフィング、Sensor Factoryセンサー、トップリストを多用する」、「大規模なネットワークセグメントの自動検出を頻繁に自動スケジュールする」、「アプリケーションプログラミングインターフェース(API)経由で監視データを常時照会する」
- リモートプローブを使用すると、負荷分散できます。負荷を分散するには、異なるコンピュータに複数のリモートプローブをセットアップします。詳細については、PRTGマニュアルリモートプローブおよび複数プローブ」と、チュートリアル動画「PRTGを使用した分散監視」をご覧ください。
安定性についての注意事項
PRTGの安定性に影響が生じる可能性があるため、以下の点にご注意ください。
- リモートプローブには、PRTGコアサーバーとリモートプローブ間の安定したネットワーク接続が必要です。3Gや衛星経由などの不安定な接続でも動作しますが、安定した監視ができない場合もあります。
- 一般的には、1台のPRTGコアサーバーにつき、リモートプローブの使用を30未満にすることをお勧めします。PRTGでは、プローブあたりのセンサー数が100未満であれば、最大60リモートプローブまで拡張可能です。
- ネットワークの品質も重要な役割を果たします。例えば、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)経由で監視する場合、パケットロス率が高いと、タイムアウトが頻繁に発生する場合があります。また、不安定なWAN接続経由でリモートプローブを接続すると、遅延の原因となります。
注:HTTPまたはメールでライセンス認証を行うには、インターネット接続が必要です。
PRTGコアサーバーとリモートプローブでサポートされているWindowsバージョン
以下のWindowsバージョンは、PRTGコアサーバーサービスおよびPRTGプローブサービスで公式にサポートされています。64ビット(x64)オペレーティングシステムをお勧めします。
- Microsoft Windows Server 2019
- Microsoft Windows Server 2016
- Microsoft Windows Server 2012 R2
- Microsoft Windows Server 2012
- Microsoft Windows 10
- Microsoft Windows 8.1
- Microsoft Windows 8
- Microsoft Windows 7*
- Microsoft Windows Server 2008 R2*
注:Windows Serverの「Coreモード」と「最小サーバーインターフェース(Minimal Server Interface)」は公式にはサポートされていません。
* Windows 7およびWindows Server 2008 R2では、必要な.NETバージョンを手動でインストールする必要があります。詳細については、ナレッジベース「PRTGに必要な.NETバージョン」をご覧ください。
PRTGのユーザーインターフェースのシステム要件
PRTGウェブインターフェース
以下のブラウザ(上から、パフォーマンスと信頼性の高い順)は、PRTGのウェブブラウザベースのプライマリユーザーインターフェースで、画面解像度1024x768ピクセル(それ以上の解像度を推奨)で公式にサポートされています。
-
Google (recommended)
-
Mozilla Firefox
-
Microsoft Internet Explorer
注:他のブラウザや以前のバージョンのブラウザでは、PRTGウェブインターフェースにアクセスできない場合があります。
PRTG Desktop
PRTG Desktopは、サポートされているすべてのWindowsおよびMacバージョンで動作します。詳細なシステム要件については、「すべてのPRTG Desktopのダウンロード」をご覧ください。
AndroidおよびiOS端末向けのPRTGアプリ
Android およびiOS端末向けのアプリを無料で提供しています。詳細なシステム要件については、「PRTGアプリのダウンロード」をご覧ください。
ITOps Board のシステム要件
詳細なシステム要件についてはITOps Boardをご覧ください。
注:ITOps Boardは、Paessler PRTG Enterprise Monitorでのみ使用できます。
監視対象デバイスの要件
- 簡易ネットワークプロトコル(SNMP)による監視:監視対象デバイスには、SNMP v1、v2c、またはv3を搭載してください。また、SNMP互換ソフトウェアをデバイスにインストールしてください。デバイスでSNMPを有効にし、PRTGを実行しているマシンにSNMPインターフェースへのアクセスを許可する必要があります。詳細については、PRTGマニュアル「SNMPによる監視」をご覧ください。
- Windows Management Instrumentation(WMI)による監視:WMI監視を使用するには、Windowsネットワークが必要です。上記のWindowsオペレーティングシステムを搭載したホストコンピュータとクライアントコンピュータが公式にサポートされています。WMIのパフォーマンスに問題が生じるため、WMIの監視には、ホストコンピュータでWindows VistaまたはWindows Server 2008を使用しないでください。詳細については、PRTGマニュアル「WMIによる監視」をご覧ください。
- xFlowによる監視(NetFlow、jFlow、sFlow、IPFIX):NetFlow(v5、v9、またはIPFIX)、sFlow(v5)、jFlow(v5)のデータパケットをプローブシステムに送信するように、デバイスを設定してください。詳細については、PRTGマニュアル「xFlowによる帯域幅の監視」をご覧ください。
- パケットスニッフィングによる監視:ローカルマシンのネットワークカードを通過するデータパケットのみを解析できます。スイッチドネットワークでネットワーク全体の監視を行うには、いわゆる「監視ポート」を備えたスイッチが必要です。詳細については、PRTGマニュアル「パケットスニッフィングによる帯域幅の監視」をご覧ください。
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よろしければ、監視要件を詳しくお知らせください。最適な担当者を選び、回答させていただきます。
大規模なインストールについては、「大規模ITインフラの監視」 をご覧ください。